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校長による職員室「季節の風物詩展示」

第69回のテーマ「夏は短夜(みじかよ)。あけゆく水の睡蓮(すいれん)花」

第69回のテーマ「夏は短夜(みじかよ)。あけゆく水の睡蓮(すいれん)花」

 夏は短夜。夕方遅くまで明るく、早々と夜が明けてしまいます。昼が長く、夜が長いことを「日永(ひなが)」といわず「短夜」というのは、太陽の照りつける日中にくらべて、夜は涼しく過ごしやすいからです。その涼しい夜がたちまち明けてしまうのを惜しんで「短夜」というのです。

 睡蓮は水に浮く花です。太陽の運行とともに花びらを開閉し、花びらを閉じた姿が水の上で眠るようなので、中国では「睡蓮」と呼び、この花は水と眠りのイメージとして捉えられてきました。19世紀のフランスでブームが起こり、交配によって栽培種が誕生しました。クロード・モネが描いた「睡蓮」の油絵は、とても有名ですね。日本に自生している「未草(ひつじぐさ)」は睡蓮のことで、「未の刻(午後2時ごろ)」に開花するので、そう呼ばれています。展示では、睡蓮の花咲く池で「四六のガマ」と「おたまじゃくし」が気持ちよく泳いでいます。