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- 第51回のテーマ「明かりをつけましょ ぼんぼりに ひな祭り-春の風物詩 その2-」
校長による職員室「季節の風物詩展示」
第51回のテーマ「明かりをつけましょ ぼんぼりに ひな祭り-春の風物詩 その2-」
ひなまつり 箱入り娘 顔を出す
ひな祭りとは,女の子のすこやかな成長と健康を願う
3月3日の「桃の節句」の行事です。
古代中国の陰陽道(おんみょうどう)では,
1・3・5・7・9の奇数が重なる日に,
お供えやお祓いをする風習があり,
3月3日の上巳(じょうし),
5月5日の端午(たんご),
7月7日の七夕,
9月9日の重陽(ちょうよう)などがそれにあたります。
日本では平安時代に年中行事となり,
江戸時代には少し変化して「五節句」という幕府公式の祝祭日になりました。
節句にはもともと男女の区別はないのですが,
菖蒲を「尚武」にかける端午の節句に対し,
上巳の節句は優雅な女の子のお祭りとして楽しまれるようになりました。
ひな祭りの由来にはさまざまな説がありますが,
「人の形をしたものに願いや祈りを込める」という風習があり,
奈良時代以降には藁や紙で作った「人形(ひとかた)」に
自分の災いを託して川に流す「身代わり信仰」が行われるようになり,
それがいつしか「流し雛」と呼ばれる厄払いの行事として
人々の間で浸透していきました。
この「流し雛」の風習が,
現代におけるひな祭りの原点といわれる説にもなっています。
さらに,平安時代には,
貴族の間で親しまれた
「ひいな遊び(小さなお人形を用いた子どものおままごと遊び)」が組み合わさることで,
ひな祭りにひな人形を飾るスタイルが定着していったと考えられています。