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校長による職員室「季節の風物詩展示」
第48回のテーマ「新年快楽! 2回目のお正月-新春の風物詩 その4-」
みなさんは,お正月が2回あることをご存じでしたか。
暦(こよみ)(カレンダー)には,
「太(たい)陰(いん)太(たい)陽(よう)暦(れき)(旧(きゆう)暦(れき)といいます)」と
「太(たい)陽(よう)暦(れき)(新(しん)暦(れき)といいます)」があります。
月の満ち欠けを基準にした暦「太陰太陽暦(旧暦)」は,
古くからアジア圏で使われてきました。
日本は,明治時代に西洋で使われている「太陽暦(新暦)」を導入して,
現在の1月1日に正月を祝っています。
それまでの長い間,日本も
「太陰太陽暦」での正月(新暦の1月21日から2月20日の間のどこかになります)
を祝っていました。
ということで,新暦と旧暦の正月を併せて2回あることになるのです。
(今年の旧暦での正月は2月1日です)
旧暦の正月は,中国大陸はもちろん,
ベトナム,台湾,インドネシア,フィリピンなどでも盛大にお祝いされます。
ちなみに,旧暦の正月のことを中国・中国圏では
「春節(しゅんせつ)」と呼んでいます。
【春節の祝い方】
中国では「春節」が近づくと,街の道路や建物,家のあちらこちらに
赤いランタン(提灯)が飾りつけられます。
色とりどり,色々なサイズのランタンには,
なぞなぞが書いてあったりして見ているだけでも楽しめます。
併せて赤色の紙に縁起のいい言葉が書かれた「春聯(しゅんれん)」を貼ります。
繁華街ではドラゴンや獅子が激しく舞い踊ります。
ドラゴンと獅子舞は,邪気を追い払い,幸運・知恵・長寿を呼び込む舞です。
旧正月といえば,爆竹。
中国では,魔除として爆竹を鳴らす風習があります。
爆竹の音と煙で「年(にえん)」という怪物を怖がらせ,
家に近づけないようにするのです。
新年の幕開けですから,皆,盛大に爆竹を鳴らして祝います。