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校長による職員室「季節の風物詩展示」
第47回のテーマ「鬼は外 福は内 春立つ宵の節分会 -新春の風物詩 その3-」
節分は,災いをもたらす鬼や厄神を追い払い,福を招くための行事です。
立春の前日の2月3日か4日に行います(今年は2月3日が節分になります。)
一般的には「鬼は外」と言って外に豆をまき,
「福は内」と言って家の部屋ごとに豆をまきます。
そのあと,自分の年の数か,年齢から一つプラスした数の豆を食べると,
災難を逃れて病気もしないといわれています。
【豆のまき方】
炒った豆を枡に入れて,神棚にお供えします。
神棚がない場合は,目線より上のところにお供えしましょう。
まくのは夜です。
家の主がまくことが多いです。
家族に年男・女,厄年の人がいる場合は,
その人がまいた方がよいといわれています。
窓を開けて「鬼は外」と唱えながら,
家の外に向かって2回まき,すぐに窓を閉めます。
その後,「福は内」唱えながら,
部屋の中に2回まきます。
家の奥の部屋から順番に,玄関は最後にまきます。
まく時は手のひらを上に向けます。
豊作を祈願して畑に種をまくしぐさを表しているので,
決してオーバースローで投げるようにまいてはいけません。
まき終わったら,
そのまいた豆を年の数(または年の数+1)だけ食べます。
【ヤイカガシ】
鰯(イワシ)の頭を柊(ヒイラギ)の枝に刺し,玄関先に立ておきます。
ヤイカガシと呼ばれ(いろいろな呼び方があります),
悪いモノが家に入ってくるのを防ぐ呪具になります。
【恵方巻き】
節分の日に,その年の恵方を向いて太巻きを食べるという風習は,
大阪を中心に関西地方で行っていました。
関西の家には,「年神様」を祀る「恵方棚」があり,
その棚の下で恵方に向かって(今年の恵方は北北西です。)
太巻き寿司にかぶりつきます。
福をたくさん巻き込むために太巻き寿司にして,
福を切らないために包丁で切らずに一本の巻寿司のまま食べます。
そして,食べ終わるまで決して話をしないことが約束事にもなっています。
今ではこの恵方巻きは全国的に定着しているようです。
今回の展示は,童話「泣いた赤鬼」に登場した「赤鬼」「青鬼」が,
私たちに友情の大切さを教えてくれたことのお礼として,
おもてなしを受けている様子です。
後ろに飾ってある絵馬は,
節分の日に京都車折(くるまざき)神社に奉納される
富岡鉄斎(とみおかてっさい)が描いた「節分赤鬼絵馬」です。