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校長による職員室「季節の風物詩展示」
第38回のテーマ「秋の風物詩シリーズ3 秋刀魚の味わい」
秋風とともに,
秋刀魚の美味しい季節になりました。
秋刀魚は塩焼きで!
それも七輪を据えて炭で焼くに限ります。
こうすると炭に滴り落ちた脂がもくもくと煙を上げ,
この煙で秋刀魚が燻されます。
秋刀魚は焼くといいますが,
簡単な燻製にしているのです。
これが本当に旨い!
それに搾った柚をかけ,
辛味の効いた大根おろしを山盛りにして添えれば
もう言うことなし!
塩焼きは勿論いいけれど,
出張先の気仙沼で初めて食べた腸肝付きで脂の乗った刺身の美味さに
感動したのをはっきりと覚えています。
今回の展示では,
秋刀魚の脂が垂れるたびに火がぼうぼうと煙を上げて燃え立ち,
煙が醸し出す秋刀魚の塩焼きをいただきます。
猫のミイコもその美味しさにニャンニャンと「猫踊り」をしています。
その秋刀魚といえば,「秋刀魚の歌」を思い浮かべます。
-あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ 男ありて 今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて 思いにふける と。-
以下続く
詩人佐藤春夫の秋刀魚を主材にした「秋刀魚の歌」は,
秋刀魚の美味しさとは裏腹に,
自身の恋の苦悩と嘆きの心象風景を織り交ぜた
哀切な詩情を綴っています。
詳しく内容を知りたい方は,
是非「秋刀魚の歌」をお読みください。