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校長による職員室「季節の風物詩展示」
第29回のテーマ「今年も豊年満作だ!」
「五穀の実り」。とくに稲の実りのよいことをいいます。
五穀とは,「いつつのたなつもの」
あるいは「いつくさのたなつもの」とも読みます。
現代においては,
米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)を指すことが多いです。
いずれも代表的な人間の主食であり,
これら五種をブレンドした米を五穀米(ごこくまい)と呼んで,
健康食品としてブームになっています。
米作りは,
春に苗作りに使う選ばれた種籾(種にするお米)を下ろしてから,
気象の過酷な夏を過ごし,
秋の取り入れを迎えるまで,
ひたすら稲の無事を祈ります。
その無事を祈るために,
豊作の兆しとされる
「五(ご)風(ふう)十(じゆう)雨(う)
(農業に最適な気候,農作物の生育にとって順調な天候)」
に恵まれるよう,田に祀られている水神様に祈り,
村の鎮守様から五穀豊穣の御札をいただいて祭を行ってきました。
かつては農民の死活問題であった米の出来不出来への関心が薄らぎ,
「豊年満作」という言葉への思い入れも薄らいでいます。
こうして美味しいお米が食べられるという,
豊作のありがたさを今一度振り返り,
感謝を込めて食事をしたいと思います。
豊年を 呼び交わし居る 山河かな
今回の展示は,ふるさとの山河で神仏に感謝して,
無事に豊作になり喜ぶ風景です。