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校長による職員室「季節の風物詩展示」
第15回のテーマ「夏の風物詩シリーズ2 四万六千日とほおずき市」
観音様の縁日にあたる7月10日に観音様ゆかりのお寺にお詣りすると
「四万六千日分」お詣りしたことに相当するということで,
江戸時代からこの日のお詣りが盛んになってきました。
また,7月9日,10日の四万六千日の日,
浅草寺境内は120店の「ほおずき屋」で埋まります。
なぜ,四万六千日の縁日に「ほおずき」が売られるようになったのでしょう。
「ほおずきの実を水で丸飲みすれば,
大人はなかなか治らない持病が治り,
子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)が去る」という民間信仰から,
ほおずきを求める人で賑わったそうで,
四万六千日の日に浅草寺にもほおずき市が立ったといわれています。
ちょうどお盆の季節でもあり,
ほおずきを盆棚飾りに用いる人も買い求めたそうです。
以前は四万六千日の縁日に赤とうもろこしを売る屋台もありました。
これは赤とうもろこしが「落雷除けのお守り」になるという民間信仰によって広まりました。
ところが不作によって赤とうもろこしが出回らないことがあり,こ
れに困ったご信徒が浅草寺に「雷除けのお守り」を求めた縁から,
浅草寺では竹串に挟んだ三角形の「雷除け守護札」を授与するようになったといわれています。
四万六千日の日,
「かみなり小僧」たちが江戸前の寿司を美味しく食べています。
この「かみなり小僧」「蚊遣りぶた」の土人形は福岡県佐世保の郷土人形です。
背景には浅草寺四万六千日限定の「御朱印」と「雷除け守護札」を添えてみました。